十勝探索

双葉幼稚園

双葉幼稚園

 今回は旧双葉幼稚園を紹介します。
1911 年帯広聖公会別館で幼稚園を開園。双葉園と命名されました。 1922 年新園舎洛西、2022年 築 100 年になります。

 八角ドームの赤い円形屋根が突き出た珍しい形状が特徴です。 設計をプロデュースしたのは初代園長・大井浅吉の義妹で二代目園長を務めた臼田梅さん。 幼稚園としては平成 25 年、100 回目の保育証書授与式をもって閉園に、しかし、2017 年十勝管内初の国の重要文化財に指定されました 重要文化財と言うのは国宝の次の階級なんです!
ここを保存するために現在、( 園舎は日本聖公会北海道教区が所有) 管理・運営は「NPO 法人双葉の露」が行っています。

 外観の赤い丸屋根が特徴的ですが、中は 8 角形の広くて、吹き抜けの高い天井の空間が広がり、とても気持ちがいいです。 インテリアも当時のデザインが残されていて歴史を感じると共に上品でありながらかわいい色使いなども素敵です。
ここで幼稚園時代を過ごした園児は良い時間を過ごしたのだろうと想像してしまいます。

 当時使用されていた足踏み式のリードオルガンが保管されていたり、青い目の人形が保存されています。 この人形は 1972 年にアメリカ合衆国から日本に、両国間の親善を目的に贈られ、戦時中は敵国の的となり 没収されかけましたが、関係者が必死に守り続け当時、人形に付いていたパスポートや衣装箱も汚れ・傷もなく 今も大切に保管されています。
また、円形で高い天井の相乗効果で気持ちのいい残響を生み出しています。

 一般の方も使用する事ができて、コンサートも行なわれています。 音楽コンサートや読み聞かせ、紙芝居、展示など交流の場として活用可能との事です。

この記事は2022年1月にFMWINGで放送したものをテキスト化しました。

旧双葉幼稚園
帯広市東 4 条南 10 丁目 9

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